報道実務家フォーラム[拡大版]2019
あのスクープ、どう取った?
調査報道はどう進める?
企画はどんな切り口で?
どうしたらもっと面白く、よりよい報道を実現できるか、日々の仕事についてじっくりと語り合ってみませんか。
社会にインパクトを与える報道を手がけた記者やディレクター、ITや情報公開の専門家たちから具体的なスキルや視点を学び、会社や所属の枠を超えて記者や編集者が一緒に議論する「報道実務家フォーラム拡大版」を今春も開きます。前回は北海道から沖縄まで、全国から250人を超える参加者が熱く議論しました。
3回目となる今年は、さらに講座数を拡充し、多彩な講師陣による取材や発信の技法はもちろんのこと、NGO「世界調査報道ネットワーク」(GIJN)の派遣講師によるデータジャーナリズムの最先端の紹介、ワークライフバランスや日常の悩みを話し合うセッション、優れたドキュメンタリーの連続放映と制作者とのディスカッションなどを予定しています。奮ってご参加ください!
開催情報
参加費…9500円(完全参加セット=フォーラム講座参加、金曜夜歓迎ドリンクセッション、土曜夜懇親交流会)
講座参加費のみ…6000円(事前予約が必要です。3日間通し。金曜夜歓迎ドリンクセッション込み)
土曜夜懇親交流会の当日払い…5000円
※27日(土)、28日(日)のお昼は軽食を提供します
主催 報道実務家フォーラム
早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース
主な講座
- 東京医大の不正入試を暴いたスクープ こうして取材・報道した
渡辺晋(読売新聞社会部デスク) - 「細野元環境相5000万」「野田総務相漏洩」など調査報道スクープ連発の敏腕記者に聞く特ダネの秘訣
沢伸也(朝日新聞編集委員) - アジアの調査報道最前線~日本でも役立つツールとテクニック
サイエド・ナザカット(世界調査報道ネットワーク アジア太平洋地域代表、インド「調査報道センター」編集長、データジャーナリズム支援組織「DataLeads」編集長)) - 訴訟記録を活用した取材〜ほんとうの裁判公開と検証
清永聡(NHK解説委員)、江川紹子(ジャーナリスト)、奥山俊宏(朝日新聞編集委員)、青島顕(毎日新聞社会部編集委員) - 政治権力の源泉を調査する~ゼロから始める「政治とカネ」
安井俊樹(NHK長崎放送局記者) - 財務省の公文書改ざん・首相秘書官の「本件は首相案件」報道、現場からの報告
野村周(朝日新聞前東京社会部長代理) - 最先端デジタルツールを使った情報収集と分析 (presented by Google)
井上直樹(グーグルニュースラボ・フェロー) - よりよい被害者取材、報道のために~当事者とともに考える
瀬口晴義(東京新聞編集局次長)、高橋シズヱ(地下鉄サリン事件被害者遺族)、下村誠治(明石歩道橋事故被害者遺族) - 情報公開制度活用術
三木由希子(情報公開クリアリングハウス理事長)、日下部聡(毎日新聞記者) - 大手メディアをしのぐまとめサイトの拡散力〜実態とフェイクニュースを検証する取材
籏智広太(バズフィード・ジャパン ニュースレポーター) - 災害報道、被災者と実名
古川努(西日本新聞社会部記者)、川端章子(岩手日報釜石支局長) - 外国人問題 取材の切り口はここにある
古川幸太郎(西日本新聞記者)、平野雄吾(共同通信記者) - 障害者をどう報じるか ~Eテレ『バリバラ』制作班が考えていること~
萩島昌平、青山浩平(NHK大阪) - 近畿財務局OBの顔出し取材はこうして実現した
石井真知子(テレビ東京記者) - #MeTooを追う取材
津田環(テレビマンユニオン)、佐藤直子(東京新聞特別報道部デスク、元論説委員兼編集委員) - 旧優生保護法キャンペーンを支えるもの
遠藤大志(毎日新聞仙台支局記者) - 日経式・経済調査報道
鷺森 弘(日本経済新聞総合編集グループ次長) - 米軍基地と沖縄土壌汚染地図
島袋夏子(琉球朝日放送放送制作局ニュースデスク兼記者)、ジョン・ミッチェル(ジャーナリスト) - 精神障害、精神医療の現実を「人々の顔」とともに報じる
豊島浩一(南日本新聞編集部副部長) - 記者を被災地取材のトラウマから守る
松井豊(元筑波大教授) - ネット上のデータを上手に集めよう~初級スクレイピング講座
田中孝憲(報知新聞) - オープンデータはこんなに使える!~取材が“楽”になるテクニック
熊田安伸(NHK) - ニュースを読まないユーザーへの伝え方~新聞社、放送局との協業から見えたもの~(presented by Yahoo!ニュース)
前田明彦(Yahoo!ニュース 編集リーダー)、井上芙優(Yahoo!ニュース 編集リーダー) - 次代のジャーナリズムをどう共創するか〜SmartNewsのメディア・ジャーナリズム支援〜(presented by SmartNews)
藤村厚夫(スマートニュース株式会社フェロー)、瀬尾 傑(スマートニュース メディア研究所」所長)
今年からの新講座シリーズ「ドキュメンタリー見る語る」
~力作テレビドキュメンタリーを丸ごと見た上で制作者と議論します
- 「放射線を浴びたX年後」長期取材の舞台裏
伊東英朗(南海放送ディレクター) - 「さよならテレビ」
圡方宏史(東海テレビディレクター)
ザ・ノンフィクション「人殺しの息子と呼ばれて…」における取材アプローチ
張江泰之(フジテレビ情報企画開発センター専任局次長) - 記者の仕事を考える 「なぜペンをとるのか~沖縄の新聞記者たち」
斉加尚代(毎日放送報道局ドキュメンタリー報道部ディレクター) - 権力とジャーナリズム~韓国を例に 「共犯者たち」
金鎔鎮(韓国「ニュースタパ」代表)=予定、李洪干(東京都市大学准教授)
講座形式とはひと味違う企画も
- 世界への扉を開こう~留学・語学・国際イベント ヘルプデスク
留学経験、国際イベント参加経験のある記者たちが親身に相談に応じます - ライフワークバランス・ハラスメントについて語り合うラウンドテーブル
仲間と出会い、プロ同士のネットワークを築く交流の場
- 26日(金)21時〜 歓迎レセプション(短時間です)
- 27日(土)18時半〜21時 懇親交流会
昨年の参加者の声(アンケートより)
どの講座も内容が濃く、非常に有意義な時間を過ごせた。講師が「今振り返ってみて、あの人に取材しておけば良かったという人はいない」とおっしゃったことに、当たり前の取材を尽くす大切さを実感した
日々の取材に当たる上で有益な情報を得られたと思う。モチベーションの向上にもつながった。次回があれば是非参加したい
様々な視点で社会の問題を掘り起こし、課題の解決に取り組んでこられた皆様の志の高さに大いに刺激を受けた。今回、若手記者とともに参加したが、来年以後も記者教育の定番プログラムとして参加したい
一流の記者の方々の取材手法を知ることができて本当に刺激的だった。いつか登壇された方々の境地に行けるよう、また自局に戻って記者としての力を培おうと思った
記者、メディア企業で働く全ての人間にとって、どんなスキルが必要か、まず気づきを得ることができる。成長したい、勉強したいけど、なにをしていいか分からないという人にとっても貴重な場になる
若い記者、ベテラン記者含めて、自分のこれまでの報道手法を見つめ直すきっかけになる。スキルを磨こう
所属横断的に幅広い分野を学べる貴重な場だと思う。普段余り接することのない方々との意見交換ができることもありがたい
日本ではジャーナリズムの「やってはいけない論」はあっても「こうやったらできる論」はなかった。こういう場こそが求められているとつくづく感じた。全国各地でやってほしい
地方にいると同業他社の視点や県外の事例の実例を知る機会がとても少ないため、とても勉強になった。新たな視点や手法を知るだけでなく、記者としてのモチベーションも高まった
社外の先輩記者の話をたくさん聞けて刺激になった
これまでの参加者の主な所属
北海道新聞、岩手日報、河北新報、秋田魁新報、下野新聞、朝日新聞、朝日新聞出版、NHK、共同通信、講談社、産経新聞、サンデー毎日、時事通信、新潮社、TBS、テレビ朝日、テレビ東京、東京新聞、日刊ゲンダイ、日刊工業新聞、日経BP、日本経済新聞、日本テレビ、文化放送、毎日新聞、読売新聞、神奈川新聞、テレビ新潟、新潟テレビ21、北日本新聞、チューリップテレビ、信濃毎日新聞、静岡新聞、中日新聞、東海テレビ、京都新聞、山陽新聞、中国新聞、徳島新聞、瀬戸内海放送、愛媛新聞、九州朝日放送、長崎新聞、大分合同新聞、沖縄タイムス、琉球新報