【終了】報道実務家フォーラムin関西 講座詳細・講師紹介

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開催情報

同志社大学大阪サテライトキャンパス〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目12−17 JRE梅田スクエアビル 17階
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10:40〜11:50
普段使いから深掘りまで 情報公開制度活用事例集

情報公開制度を取材に使う最大の利点は、取材先の意向に左右されずに幅広い情報が得られることです。それは人に迫る従来型の取材とトレードオフではありません。双方を組み合わせることで、より深い報道が可能になります。
実際にどのように使ったらいいのでしょうか。情報公開制度を使った調査報道を多く手がけ、他のジャーナリストたちの実践についても情報収集してきた日下部聡・毎日新聞論説委員が、具体的なケースを示しながら解説します。

毎日新聞論説委員 日下部聡

講師:
日下部聡(くさかべ・さとし) 毎日新聞論説委員

1993年、筑波大学を卒業し毎日新聞に入社。浦和支局、サンデー毎日編集部、東京・大阪両社会部、デジタル報道センター長などを経て、2022年10月から現職。16年に「『憲法解釈変更の経緯 公文書に残さず』など内閣法制局をめぐる一連の報道」で第20回新聞労連ジャーナリズム大賞とJCJ大賞を受賞。16年10月~17年7月、英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所客員研究員。著書に『武器としての情報公開』(ちくま新書)。

12:00〜13:10
取材が「楽」になるオープンデータ活用術

2022年末に発売、すでに4刷りとなっている『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』。この講座では、著者がテクニックを実演します。国や自治体の事業から、企業、不動産、個人の情報はどこまで入手できるのか。事件・事故・災害の発生時にまず何を調べるか。オープンデータで入手できる情報は実は無数にあります。調査報道だけでなく、普段の取材がぐっと楽に、そして楽しくなる「裏ワザ」をご紹介。

熊田安伸(スローニュースシニアコンテンツプロデューサー)

講師:
熊田安伸(くまだ・やすのぶ) スローニュースシニアコンテンツプロデューサー

1990年NHK入局。沖縄局、社会部、新潟局、仙台局、ネットワーク報道部で、経済事件系調査報道や災害前線報道、デジタル発信(政治マガジン、NHK取材ノート開発・運営)。2006年、最高裁で取材源秘匿を認める初判断を勝ち取る。NHKスペシャル「追跡 復興予算19兆円」でギャラクシー賞など。21年にスローニュースに移籍。J-Forum、D-JEDIで理事。著書『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』でInternet Media Awardsアクション・フォー・トラスト部門賞受賞。

14:00〜15:10
訴訟記録を報道に生かす方法とそのコツ

訴訟記録を手に取ったことはありますか? 取材・報道にあたっての訴訟記録活用の方法を説明します。「桜を見る会」事件、震災関連訴訟など刑事・民事の実例にもとづいて、着眼点を説明します。訴訟記録を活用して誰よりも深い報道を世に出す方法を解説します。

奥山俊宏 上智大学文学部新聞学科教授

講師:
奥山俊宏(おくやま・としひろ) 上智大学文学部新聞学科教授

1966年、岡山県生まれ。89年に朝日新聞入社。水戸、福島、社会部、特別報道部などで記者。この間の1999年11月~2002年3月に大阪社会部。2013年から編集委員。2022年から上智大学教授。著書『秘密解除 ロッキード事件』で18年に司馬遼太郎賞、日本記者クラブ賞を受賞。そのほかの著書に『内部告発のケーススタディから読み解く組織の現実』など。共著に『バブル経済事件の深層』『記者のための裁判記録閲覧ハンドブック』など。

15:20〜16:30
【対談】現場神戸から最高裁を突き動かした「少年A記録廃棄」報道はこうして実現した

1997年の神戸連続児童殺傷事件を起こした少年に関する神戸家裁での記録が廃棄されていたことを暴いた神戸新聞のスクープは、最高裁が陳謝し、記録保管是正を宣言する事態に発展しました。同報道からは多くのヒントが学べそうです。これを調べる着想はどこから得られたのか。取材の難所をどう越えたか。単発でなくキャンペーンとするための心得は——。担当した霍見真一郎記者に、対論形式で尋ねていきます。

霍見真一郎(つるみ・しんいちろう)神戸新聞編集局報道部デスク兼編集委員

講師:
霍見真一郎(つるみ・しんいちろう) 神戸新聞編集局報道部デスク兼編集委員

1975年生まれ。早稲田大学を98年に卒業後、朝日新聞「週刊20世紀編集部」を経て、2001年に神戸新聞社に入社。社会部(現報道部)、阪神総局などを経て、23年3月から現職。06年、低年齢児の性同一性障害受け入れの報道で、第1回疋田桂一郎賞を受賞。今回の少年記録廃棄報道で調査報道大賞、新聞協会賞、坂田記念ジャーナリズム賞を受賞。

タイムテーブル

10:30 開場

10:40
講座①普段使いから深掘りまで 情報公開制度活用事例集

11:50 休憩(10分)

12:00
講座②取材が「楽」になるオープンデータ活用術

13:10 昼休憩(50分)

14:00
講座③訴訟記録を報道に生かす方法とそのコツ

15:10 休憩(10分)

15:20
講座④【対談】現場神戸から最高裁を突き動かした「少年A記録廃棄」報道はこうして実現した

16:30 終了